韓国歯科医師免許を取得する方法

私は、韓国の歯科医師免許も持っていますが、

韓国の歯科医師免許はどうやって取るか気になりませんか？

おそらく、日本人で、韓国の歯科医師免許を取得しようと思う先生はいないと思いますが、

どうやって取ったか書いてみます。

まずは、出身校の認定から

まずは、韓国の歯科医師国家試験を管轄する「韓国保健医療人国家試験院（略して국시원）」というところに、自分の出身大学を認定してもらわないといけません。

私が、韓国の国家試験を受けようとした時点では、自分の大学がまだ「국시원」に認定されていなかったので、膨大な文字数のカリキュラム、学則、学校紹介などを韓国語に翻訳して、公証役場でアポスティーユなどを取得して、認定を受けました。

この作業が非常に大変でした。翻訳作業も大変ですし、翻訳した資料が、韓国でも法的効力があることを、公証役場や法律事務所でみてもらわないといけなかったので、国試の勉強をしながら、かなりのストレスでした。

何とか学校の認定が受けたので、無事国家試験を受ける第一歩を踏み出すことができました。

国家試験の前に、予備試験

学校を認定を受けたら、いきなり国家試験を受けれるわけではなく、先に予備試験を受けないといけません。

歯科医師国家試験の予備試験に受からなければ、本試験は受けれないのです。

この予備試験が、超難関です。

まず、予備試験には筆記試験があって、筆記試験に受かると、次は実技試験に受からないといけないのです。

要は、予備試験は、海外出身の人たちを落とすための措置なんです。

筆記試験

予備試験は300問中180問正解（６割）すれば合格ですが、その合格率はなんと20％にも満たないです。

試験場には、多浪生だらけで、かなり歳が行っている方もいました。

過去問などの情報もなくて、とても大変でした。

幸い、予備試験を準備するインターネットの会があって、そこの人たちに、過去の情報を頂いたりして、なんとか勉強する資料を集めることができましたが、基本的には、教材もないので、準備もかなり大変です。

実技試験

筆記試験に受かったら、次は実技試験です。

公表される２０個の課題のうち、５題が出題されます。

支台歯形成、セファロ分析、かなりガチの実技試験で、筆記試験よりは合格率が８割程度と、優しめですが、準備がとても大変でした。

だいたい毎年７月に予備試験の筆記試験があって、その１ヶ月後の８月に実技試験を行います。

１ヶ月という短い期間で、２０題全部準備するのは不可能でした。

なんとか入手した過去問を分析すると、隔年で出る科目が決まっていることがわかったので、不安ではありますが、出ると予想される科目だけ集中的に準備して、余力がある時間に、他の科目を準備する形で、実技試験に臨みました。

幸い、実技試験で出題された科目は、例年通りの傾向だったので、無事、実技試験まで合格することができました。

国家試験は予備試験を受けた次の年の２月

予備試験合格の喜びは一瞬で、本試験の準備をしないといけません

韓国歯科医師国家試験の合格率は９割と、ほとんどの場合受かりますが、その勉強の範囲が広いし、知識が細かすぎて、日本の国家試験の知識は、ほとんど役に立ちませんでした。

合格基準は、全体で６割以上、各科目で４割以上で、ゆるそうにみえますが、

各科目４割以上のしばりが、かなりのストレスでした。

なぜかというと、全科目のうち、

この２つの科目が、かなり足を引っ張るからです。

問題数が比較的少ないので、あまりミスれないというプレッシャーが強かったです。

しかも、法律の場合は、毎年結構アップデートするので、最新の資料がなかなか手に入らないので、対策が非常に困難でした。

当時は研修医だったので、日本で研修医をやりながら、一生懸命、韓国の国試を準備してました。

なんとか無事合格！

もう７年前のことですが、今思えば、自分でも「よくやったな！」と思います。

まとめ

まとめると、日本の歯科大を出て、韓国歯科医師免許を取得するためには、

です。

以上、韓国歯科医師免許の取得についてでした。

まさか、日本人で韓国歯科医師免許を取得しようとする方はいないと思いますが、もしいたらお手伝いします！