虫歯が深くで、歯の内部の神経まで到達した時、どうしますか?
(症例1はこちら)
目次
歯の神経を上手く残せるために必要なものはなんでしょうか?
詳しくは歯の神経を残せる歯医者は?を参考に!
マイクロスコープで虫歯や歯の神経をよくみながら治療する必要がります!
ラバーダム防湿を行います。
そして、丁寧に滅菌した器材を使って処置します。
MTAセメントの材料特性をよく理解して使う必要があります。
水硬性ケイ酸カルシウム成分の純度の高いMTA(たとえば、プロルートMTAやBioMTAなど、増粘材やレジンといった余計な添加物が入っていないもの)がやはり生体親和性が高くて、安定した治療成績に貢献する気がします。
水で練って、水和反応で固まるMTAセメントを使うと安心です!
後発製品・類似製品もたくさんありますが、やはりデンツプライで出しているプロルートMTAが最も信頼性が高いです。歯髄保存療法、逆根管充填、根管穿孔など、あらゆる適用における豊富な臨床データが蓄積されています。
でも変色があるので、私は、モリタで販売しているBioMTAを好んで使っています。(海外ではRetroMTAという商品名です、BioMTAは本当は会社名で、RetroMTAとOrthoMTAと2種類の商品を出している韓国の会社です、日本でBioMTAという名前で販売されているものは、RetroMTAに当てはまります)
BioMTAも水硬性ケイ酸カルシウムセメント(HCSC, Hydraulic Calcium Silicate Cement)の中では、そこそこの臨床データが蓄積されていて、臨床で実際使ってみると安定した性能をみせてくれます。
実際のマイクロスコープの画像で、治療の様子をみてみましょう。
マイクロスコープでよくみながら、歯の神経をMTAで保護したあとは、歯の本来の形に回復しないといけません。
耐久性もあって、また虫歯にならないようにしっかり封鎖できる詰め物で修復してあげることは、治療の長期安定性に大きく関わります。
最近は、歯の接着システム・コンポジットレジン・イーマックスなどを、耐久性・封鎖性・審美性のある修復法として上手く活用しています。
いつか、歯髄保存療法を行なったあとの歯の修復についても考察してみたいと思います!
それではまた!